堀燐太郎氏は、
その世界では有名な「おもちゃ蒐集家」で、
都筑道夫氏とも親交のあるひとです。
『新・本格推理02』(光文社)に収録の
「ジグソー失踪パズル」 で作家としてデビュー。

File No.48■漆外磁内の酒盃




 この酒盃には、ふたつのブランド名がのこされています。

 ひとつは、高台内に呉須描きのまるい蘭の花、もうひとつは、高台脇に金で書かれた赤松製という文字です。

 前者は、有田磁器独特の白く硬い透明な生地に優雅な染付と華麗な金彩赤絵を配した文様で知られる香蘭社の銘、後者は明治創業、久留米の籠細工塗り、藍胎漆器(らんたいしっき)で知られる赤松社のことです。明治後期には、横浜、東京の貿易商を通じてドイツ、フランス、イギリスへも取引の輪を広げました。

 ボクおもうに、この盃は赤松社が香蘭社にオーダーし、出来上がってきたものに自社で籠細工をほどこし漆塗り仕上げをして、自社ブランドとして海外へ輸出したものではないでしょうか。

 あるお祝いに伯母から贈られたものなのですが、そのようなことをきいたような気がするのです。ま、そんな御託より、器は使ってこそ意味をなすもの、今晩あたり、冴えわたる秋空の月を浮かべて楽しみますか。 

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File No.47■オリジナルTシャツ

File No.46■ジャック・イン・ザ・ボックス

File No.45■箱のなかのオマケ

File No.44■水兵ジャックと犬のビンゴ

File No.43■シンバル・モンキー

File No.42■移動サーカス車が消えた

File No.41■キのないキツツキ

File No.40■鈴雨 撥雨

File No.39■アヒルの三輪車乗り

File No.38■一瓢たずさえ、雲にのり

File No.37■シャーロック・ハウンド誕生の謎

File No.36■旗源平

File No.35■ガーゴイルのカレンダー

File No.34■むべ山かるた(都筑道夫旧蔵)

File No.33■鈴虫

File No.32■バットマンごっこ

File No.31■謎解きは、六十年後

File No.30■金のカタツムリ

File No.29■誕生は、ポパイとおなじ年

File No.28■未確認思考物体

File No.27■茶籠もて野遊びに

File No.26■アクション・フィギュア

File No.25■ブックエンドと電気スタンド

File No.24■ミシェル・ルグランの銅細工

File No.23■キャラクター・ミニカー

File No.22■スパッド・ガン

File No.21■招かない猫

File No.20■WHERE, WHOWDUNIT どこで、誰がどの凶器で、殺したか

File No.19■吹き上げサーカス・カー

File No.18■チャター・オブ・ザ・リング

File No.17■ポルシェ博士のスポーツ・カー(ドイツ製おもちゃ)

File No.16■ 推理作家のコレクション
(追悼 都筑道夫師)

File No.15■ ダーティ・ドッグ
(追悼 都筑道夫師)

File No.14■スライディング・ブロック・パズル、タングラム

File No.13■TOMOE AME 2

File No.12■TOMOE AME 1

File No.11■びん詰めの帆船

File No.10■豆抱き人形と雛の桐箪笥

File No.9■ポンポン船

File No.8■なめくじ長屋、捕物チェス
(都筑道夫氏「第六回 日本ミステリ大賞受賞」を祝して )

File No.7■なめくじ長屋、砂絵師ねつけ
(都筑道夫氏「第六回 日本ミステリ大賞受賞」を祝して )

File No.6■アメリカの人気者(キングコング、ポパイ、ドナルド、プルート)

File No.5■ピエロ:バイオリン弾き・玉 乗り・スケーター・三輪車

File No.4■天正カルタ

File No.3■クリッター

File No.2■ユニヴァーサル映画の怪物たち

File No.1■ピエロのローラースケーター

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